- かこ
- I
かこ【加挙】律令制下の公出挙(クスイコ)において, 例挙(レイコ)以上に出挙すること。→ 例挙IIかこ【水夫・水手】〔「か」は梶(カジ), 「こ」は人の意〕船を操る人。 古くは広く船乗り全般をさしたが, 江戸時代には下級船員をいった。IIIかこ【課戸】律令制で, 課口のいる戸。IVかこ【過去】(1)すぎさった時。 昔。
「~を振り返る」
(2)(人に知られたくない)前歴。「~のある女」「暗い~」
(3)〔仏〕 三世(サンゼ)の一。 生まれる前の世。 前世。 過去世。(4)文法で, 動作・作用・状態などがすでに行われたものとして表す言い方。 日本語の場合, 口語では助動詞「た(だ)」, 文語では助動詞「き」「けり」を付けて言い表す。 なお, 英語などでは動詞の時制の一とされる。~の物にな・るかつてはもてはやされたが, 今となってはだれも関心を持たなくなる。Vかこ【鉸具】革帯などに用いたバックル。 鉸具頭(カコガシラ)と称する輪金と刺鉄(サスガ)と称する小舌片よりなり, 鉸具頭に通した帯の穴に刺鉄を刺して留める。 馬具の鐙(アブミ)をつるのにも用いた。 かく。VIかこ【鹿子】(1)シカの子。 かのこ。 [和名抄](2)シカ。「海中(ワタナカ)に~そ鳴くなるあはれその~/万葉 1417」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.